おばあさんのお店じゃない。ゆうすいと私

あれは私が母から店を継いで3年目くらいの頃

忘れもしない

息子が小学校に入学して、父母会活動で一緒になったお父さんが私の店のことを聞いて言った一言

「ああ、あのおばあさんのお店ね」

こんにちは

大人女子のおしゃれ応援団、ストール巻き方講師、帽子大好き、セレクトショップゆうすい美帆です

ゆうすいのシンボル、まあるいテントは私の一番好きな色、シーグリーンです。

ゆうすいは私の母がはじめたお店です。それを私が引き継ぐことになった経緯はお話しすると長くなるので、こちらの「あゆみ」をご覧ください。

ゆうすいのあゆみ
ゆうすいの前身「ラーラ」は昭和44年、東京都小金井市の農工大通り商店街に開店しました。 都内のアパレルでデザイ...

ときに母60代半ば、私30代半ば、お客さまは母世代が多く、母から学び、自分が着たい服、というよりは母や義母に着せたい服、という感覚で仕入れていました。

それでも市内ではちょっとおしゃれなブティックだという自負はありました。

それが「おばあさんのお店」と言われ、その場はさらっと受け流しましたが、ちょっとショックでした。

ああ、世間ではそういうふうに思われてるんだ。

ショックと同時に、確かに自分の着たい服はあまりないし、それっておかしいかも。

「あゆみ」にも書いてありますが、再開発などの影響で売上が落ち込み、閉店も考えたとき、一度は自分が本当に好きなもので勝負してみよう、と思い立ちました。

その原動力の一つになったのが、あのお父さんの一言でした。

2度とおばあさんのお店なんて言わせない!!!

そう思って、取扱商品を一転し、リニューアルオープンをしたのでした。

母のときからのお客さまの中には、ずいぶん変わってしまったのね、と離れていった方もあります。さらに売上が落ち、これで良かったのか悩んだこともありました。

でも気に入ってくださるお客さまも徐々に増えました。私も自分が選んだ商品、自分が着たいお洋服なので、自信を持って勧めることが出来るようになりました。

ゆうすいを引き継いで気づけば、今年で13年目、30代半ばだった私も今やアラフィフです。お客さまと私の距離はどんどん近づきました。

ときどき、お客さまの対象はいくつぐらいの方ですか、などと聞かれることがありますが、特にありません。ゆうすいのお洋服が好き、と思ってくださる方が対象のお客さまです。買ったお洋服を孫娘に取られちゃったわ、なんてお話されたお客さまもあります。母娘、親子2代でお買い物に来てくださる方もあります。自分のお洋服を買いに来て、お母様にもプレゼントを買って行かれる方、お嫁さんにとプレゼントを選ぶ方。

あ、この美人のお嬢さんはまだ中学生だけど、ゆうすいのお客さま。最近では地元の中学の制服も取り扱っています。

おしゃれなのがあるわね、ステキなお洋服ね

そう言っていただけることが多くなり、本当にうれしいです。

決して万人向けのお洋服ではないかもしれません。でも全ての人に気に入ってもらえる服なんてありません。

私選んだお洋服がいい、ゆうすいのお洋服がいい、お洋服だけでなくゆうすいの商品がいい。

そう思っていただける方、その方のために今私は商品を選んでいます。

リニューアルして「ブティックゆうすい」と呼ばれていたのを「セレクトショップゆうすい」にあらためたとき、ちょっとまだ気恥ずかしかった想いがありましたが、今では堂々とセレクトショップを名乗れます。

セレクトショップとはオーナーがセレクトした商品を扱うお店。

扱うものはお洋服に限りません。

帽子、ストール、アクセサリー、バック、などをはじめ、少しながら陶器や食品まで、私が好きなものばかり取り揃えています。

地元のイベントを紹介しに来てくれることもあります。

今私は自分の好きなものに囲まれて本当に幸せです。

たくさんの笑顔に出会えて幸せです。

私の大好きがたくさんあるお店ゆうすいをこれからもよろしくお願いします。

ではまた♫

あ、そうそう

私がなにクソッ!!!と思った発言をした覚えのある人はどうぞ申し出てくださいね

今ではとっても感謝しています♡

あの一言があったから、今頑張れているのかもしれません


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内田 美帆

内田 美帆

セレクトショップゆうすい2代目オーナー 旅行会社勤務を経て現在の店を継ぐ 海外旅行の服装のアドバイスも 大の帽子好き、持っている帽子の数は100を超える 雑貨使いのおしゃれ達人 ストールの巻き方を自ら考案も そのセンスを買われ国立NHK学園のストール巻き方講座の講師にも抜擢、好評を得る コープみらいのシニア講座講師も
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