中学生の制服について考えてみました

来春からの市内の一部中学の制服を、ゆうすいで取り扱うことになるかもしれません。

以前扱っていた洋品店がなくなってしまい、地元に窓口がなくて生徒さんが不便をしているので、扱ってもらえませんか、と制服メーカーの方が訪ねてきました。

こんにちは

水と緑豊かな小金井セレクトショップゆうすい美帆です

そういえば私も数年前、我が子の制服を駅前の量販店に買いに行きました。でも、それは常設ではなく、期間限定だったので、それ以外のときは、一駅離れたところまで行かなくてはならず、不便だな〜と思っていました。

正直、仲介はわずかな手数料なので、ほとんど儲けにはなりません。それよりも一人で店をやっているところで対応しきれるのか、既存のお客さまにご迷惑をお掛けすることにならないか、不安の方が大きいです。でも地元の子や保護者が便利になればいいな〜、とりあえずやってみよう、と引き受けることにしました。

先日学生服の会社と一緒に学校へ挨拶に行ってきました。その学校は今年創立40周年、来春から制服のデザインを一新。可愛い今風のオシャレなデザインを見せてもらいました。

写真は数年前に新しくなった市内の中学の制服です。これ、学区の違ううちの娘がうらやましがっていました。いいな〜越境入学したい!って、、、きっと女の子はテンション上がるだろうな〜

でも最近、義務教育で一式揃える費用の地域格差など、新聞の調査で話題にあがっていることも気になります。

入学時に制服から体操着、上履きなど一式揃えると10万円近くかかります。確かに10万円、一度に払うと思うと、かなり大変、、、

でも、聞けば制服業界も、なかなか厳しそう。決して独占市場で大儲けしているわけではなさそうです。

最近はファストファッションなど、とても安く手に入る衣服もあるので、つい比較すると高い印象ですが、需要や流通の仕組みも違うので同じには考えられません。
どうしたら、安く出来るか、負担が減るか、業者の努力だけでは難しいこともあります。

一度決めた制服は、毎年同じ生地を提供しなければならない。安い海外産では同じ生地を確保出来ない。3年間着続けるから、縫製もしっかりしていて、丈夫でないとならない。技術の高い国内の縫製工場は年々減っている。縫う人の人件費は上がっている。入学者数や男女比などは入学直前までわからない、それでも先に発注して、生地を確保しなければならない。そして先払いのリスク。

それらを考えると決して商品に対して値段は高いとは言えません。

ゆうすいの商品も良い生地、良い縫製、もちろん良いデザイン、それを追求して、国内生産にこだわっています。一見、その違いはわからなくても、洗濯をしたり、着続けると、耐久性や品質に、その違いは出てきます。

今回取り扱う制服は来春からのモデルチェンジなので、まだ正式な金額は発表前ですが、校長先生曰く、消耗品のワイシャツは白であれば規定のものでなくても良いことにした、とのこと。ワイシャツは〇〇クロでもいいですからね、とのこと。これはありがたいですね!


特に男の子はね、汗かくし、汚すし、洗い替えはたくさんあった方が助かりますよね。

当然、量産すれば安く出来るけれど、今は少子化も進み、一校辺りの制服発注も減っている。各校バラバラなのも高くつく一因。

例えば市内全校、基本同じデザインにして一斉発注したら、少しは安く出来るはず。学校ごとにネクタイとリボンの色やデザインを変えれば差別化も出来る。

特に中学の3年間は成長期、同じものを着続けるのも難しい。今回取り扱う予定の制服メーカーは無料修理保証がある。これを制服代に入れた方がいいのか、修理は自腹にして、その分安い方がいいのか、その辺も検討が必要なところ。

そもそも何故公立で制服?私服でいいじゃないか、という話もある。でも、3年間毎日あれこれ着る服を用意すると結局制服より、場合よっては高くつく、毎朝考えるのが大変、かえって負担が増える、という考え方もあるようです。

そういえば、私が通っていた中学は特に決まった制服はなく、制服に準じる服装、という規定だった。詰襟やブレザー、セーラー服、兄弟のお下がりや他校の制服、みんな様々に着てたけど、特に違和感なかった。今もそれは続いているのでしょうか。

各校で制服リサイクルを実施しているところもありますが、なかなか次年度入学予定者までには行き渡らないようです。

制服リサイクルを商売にしてしまった母の記事です。これもアイデアですね。

今は制服を学校の特色にしてPRする時代は終わったように思います。特に公立が私立に対抗して、凝った制服を作る必要はないのでは?

何年か前、制服など購入を負担に思い、心中した母娘があったと記憶している。生活保護などの貧困家庭には、制服なども全て公費負担にしたらいいと思うのですが。

部活費用もウェア、用具、遠征費なども負担になる。これもいろいろ問題とされていますが、今日は制服の話だけに留めておきます。

いろいろ考える点はある制服ですが、縁あってのことなので、まずはやってみて、そこから何か見えてくるのではないか、と思っています。


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内田 美帆

内田 美帆

セレクトショップゆうすい2代目オーナー 旅行会社勤務を経て現在の店を継ぐ 海外旅行の服装のアドバイスも 大の帽子好き、持っている帽子の数は100を超える 雑貨使いのおしゃれ達人 ストールの巻き方を自ら考案も そのセンスを買われ国立NHK学園のストール巻き方講座の講師にも抜擢、好評を得る コープみらいのシニア講座講師も
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